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2006年 4月 • Vol 3, No 4
現在に存在する状態 • 目覚め • 高次のセンター • 最愛の者 • 神

現在に存在する

第四の道のアイデアを実践するための月刊ニュースレター

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現在に存在しながら動く

動作センターは四つの低次のセンターの中では最も目に触れる機会が多いものです。でも意識の第二の状態にいる時には、私たちの動作はほとんど無自覚のうちに生じています。私たちはほぼ絶え間なく動作していますが、あまりにも習慣的にかつ瞬時に生じるのでそれに気付くことはほとんどありません。自分の身体の複雑な動きを私たちが本当に観察し始めるのは、意識の第三の状態に近づくときだけです。

これは、第三の状態に近づくほど注意がより分割されるためです。つまりウスペンスキー氏が注意の矢と呼んでいたものが二つの方向を同時に指し始めます。その結果として、自分の動作とそれを観察している自分自身に私たちは同時に気付き始めます。これが 自己想起 - 高次のセンターへと開花することが可能となる、現在に存在する状態です。

私たちのスクールでは、注意の分割をするためのきっかけとして、日常的な動作を使ってさらに自己想起しようと努めています。すなわち意識的に動作を行い、自分のしていることに注意を向けることです。たとえば受話器をつかみ取らないでていねいに取り上げたり、ドアをピシャリと閉めないで静かに閉めたり、食器を急いで洗うのではなく注意深く洗うことです。これらはみな動作を使って注意をコントロールし、それから分割する方法 - 現在に存在しながら動くための方法です。

さらに一時に一つのことだけをするというのも助けになります。なぜなら一時に二つのことをすると、私たちの注意は散漫になり、それを分割できる可能性が減ってしまうからです。 たとえば歩きながらノートをとろうとすれば、二つの外的な仕事に注意力がとられてしまい、注意の分割という内的な努力のために残る注意力はほとんどありません。でも立ち止まってノートをとれば、自分のしていることに対して現在に存在し、動作をしている間に自分が現在に存在していることをより実感できる可能性があります。

食事をしながら何かを読んだり、電話をしながら電子メールをチェックすることでも同じことが言えます。二つのことを同時にするのを止めて一つのことだけ行えば、現在に存在する状態により近づくことが分かるはずです。ウスペンスキー氏は重要なポイントは「何をしていようと、自分がしていることを認識することだ」と言っています。これは、一時に一つのことを行う時により可能になります。

急いで何かをするのは、現在に存在する可能性を動作によって失ってしまう別の領域です。 たとえば急いで歩いたり、階段を駆け下りたり、何かの準備をしようと急いだり、何であれ大急ぎでする場合です。 何かする時にペースを落として動作の結果や行き先のことをあまり気に掛けないようにしてみてください。スーフィのアル・ガザーリは「神聖なる現在を行き先としなさい」と言っています。

もしかしたら、二つのことを同時にしているときや急いでいるときに、はたして自分は自己想起できないのだろうかと思うかもしれません。そうです。そんなときでも自己想起は可能です。でもそれには訓練が必要です。そしてたとえ自己想起できるとしても、動作をしすぎれば必然的に注意の分割がもつ明確さが弱まってしまうことが分かるはずです。さらに大切なのは、どれほど自分が現在に存在したいのかという問題であり、一瞬ごと動作ごとに現在に存在することにどれだけ意欲的に自分が集中できるのかという問題です。

ときには、注意を分割するために一分間動作を使う持続的な努力をするだけで、十分に空想同一化を追い払い、現在に存在する純粋な状態に戻れる場合があります。その時に現在に存在する状態への扉が開かれ、別のレベルのワークが可能になり始めるのです。



欧州での公開ミーティング

欧州の加入者からの要求により、私たちはウィーン、シュトゥットガルト、ケルン、ワルシャワ、およびクラクフにおいて、第四の道について一連の入門ミーティングを以下の日付に開催する予定です。

• ウィーン:4月26〜27日 (0676 4243639)
• シュトゥットガルト:4月29〜30日 (0800 510 0051)
• ケルン:5月1〜2日 (0800 510 0051)
• ワルシャワ:5月5〜6日 (0668 706 485
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• クラクフ:5月7〜8日 (0668 706 485
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詳細と予約については、上記の電話番号までお問い合わせください。


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1 — システムの紹介
• このシステムは古代から続く客観的な知識である
• ミクロコスモスとしての人間はそれ自身を超越することが可能である
• 目覚めのためにスクールは正確な方法を利用する

2 — 4つの低次のセンター(講座1を受けた方のみ受講可)
• 低次のセンターがどのように機能するか
• どのようにして低次のセンターが現在に存在する状態に取って代わるか
• 高次のセンターに達するために低次のセンターを利用する

3 — 現在に存在する状態をさらに生み出し、その状態を維持する
(講座1および2を受けた方のみ受講可)
• 執事およびセンターの知性パート
• 「機械の背後に存在する知性」としての本能センター
• 現在に存在する状態をさらに生み出し、その状態を維持する特定の方法


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contact@beingpresent.org
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エジプトの女王ハトシェプストの寺院にある戦士像。(このサイトで示されている画像は教育的な目的以外に使用されることはありません。)

現在に存在しながら動くことに関連した引用
現在という瞬間ごとにいつでもひとつのことだけをしなさい。
ゲオルギー・グルジェフ
何をしているのであれ、私たちは目覚めている分だけそれをうまく行うことができる。
ピョートル・ウスペンスキー
自己想起はあなたの外的な活動に比べていつでもずっと重要です。
ロバート・アール・バートン
急ぐことは悪魔からの送り物。
アラビアンナイト
急ぐことではなく、忍耐力こそが願望をかなえる。
ジェラルディーン・ルーミー

神に近づこうという意図なく動くことを警戒せよ。
イブン・アラビー
人は自身の思考の向かう方向へ行動しがちである。
仏陀
行為に神聖な次元が伴っていなければ、何をしていても単なる時間つぶしにすぎない。 その一方で神の存在が同時に伴っている行為であれば、何をしているのであれその行為は永遠である。
バハウディン

いにしえのタオと共に在りなさい。現在と共に動きなさい。
老子

あなたの貴重な行為を無意味にしないようにしなさい。.
ハフィーズ



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