このニュースレターはほかの言語でもご覧になれます。  
 
2006年 10月 ・ Vol 3, No 10
目覚め ・ 高次のセンター ・ 最愛の者 ・ 神
現在に存在する copyright © Fellowship of Friends, Inc.

死ぬこと、生まれること

四つの低次のセンターは死の瞬間に停止します。私たちの思考は消え去ります。肯定的であれ否定的であれ感情は消滅します。瞬きも空腹感も呼吸もありません。願望や行動もまったくなくなります。死という敷居を越えた後に存続できるのは?ただ一つです。

すなわち、この言葉のない現在に存在する状態を、明らかに死という決定的な瞬間に備えて十分準備しておく必要があります。それは実践を経て、それ自体で存続できるほどに恒久化していなければなりません。ある境界を超えるだけでは十分とは言えず、新たなる時間、空間、そして経験の領域に入ってゆかなければなりません。スーフィの神秘家ルーミーは忠告しています。「来たれ。友よ。別の世界で舞踏する用意をせよ。」

このような準備は常に客観的なスクールの 目的でした。それにもかかわらず、スクールのワークが目指しているのは、 単に私たちの最後の瞬間に 備えることではありません。スクールのワークが 目指すのは、 空想の状態ではなく、現在に存在する状態で今この瞬間を生きることです。 瞬間ごとに新たに生まれるように努め、 次の複数の<私>が現れたときに 死ぬことのないよう努めるのです。グルジェフ氏は次のように言っています。「すべての秘密は、 『この人生でワークしなければ、将来の人生に向けてワークすることはできない』という点にある。」

練習としてたとえば10分間 完全に沈黙してみます。完璧にじっと座ってみます。できるだけ 穏やかでいようとします。感情を静めます。 思考の連鎖反応を止めます。気づき自体にシンプルに気づいて現在だけに向かう、言葉のない現在に存在する状態、すなわち 注意の 分割という 明確な 状態を目指して努力します。

私たちのティーチャーである ロバート ・ アール ・バートンはこの状態についてこう語っています。 「もしこの状態を十分に使いこなせたら、 四つの低次センターが破綻した後でも、その状態は持続が可能です。 そのとき永遠の今を垣間見ることでしょう。反対にこの状態を失えば、 私たちは事実上死んだようなもので、 それを取り戻し再び現在に存在するために 意識的な努力を しなければなりません。スクールがなぜ 存在するのかを説明しにくいのはこのためです。」



関連した引用

死は私たちからすべてを奪い去りますが、現在に存在した瞬間を奪うことはできません。死の前に人生をどう扱うかによって、死後の人生をどう扱うのかが決まるのです。
ロバート・アール・バートン  

人間には死後も存在できる可能性がある。しかし可能性があることと可能性を実現することはまったく別の話である。
ゲオルギー・グルジェフ    

持続的な存在の変化を達成することは可能である。そのような変化は、死後にも消えないかもしれないが、それは完璧なスクールワークの方法を用いてのみ実現できる。さもなければ我々の意図はあまりにも散漫である。
ピョートル・ウスペンスキー

死が興味の対象となるのは、死ぬはずのない何ものかの探求に関連してのみである。
ロドニー・コリン 

質問:死後も私たちは存在するのでしょうか、それとも消え去るのでしょうか?答え:たった今お前は消え去っているのか、それとも持続しているのか?
禅師

私は不死なる勝利を見た。そして神々しく星々の間を歩みゆく明けの明星を見た。
エジプトの死者の書 (Going Forth By Day) 
 

夢見ている眠った者のように歩くのなら、その世界に至ることを望むことはできない。
スーフィーの知恵  

いまこの時が復活の時なのだ。
ルーミー 
 

我々が激しい戦いに巻き込まれていないと思うなら、それは素朴にすぎるというものだ。
ハフィーズ

確かなのは一つだけ。すなわち生命は過ぎ行く。確かなのは一つだけ。それ以外は嘘だ。
オマール・カイヤーム

生について知らないとすれば、どうして死について知りえようか?
孔子

「神の目」天文写真。


あなたのコメントを送る

このニュースレターは役に立ちましたか?返信フォームでお知らせください。


私たちの Web サイトを9ヶ国語でご覧ください

英語
ドイツ語 スペイン語 フランス語 イタリア語
マジャール語 ポルトガル語 ロシア語 チェコ語      


毎月ある無料の入門講座にご参加ください

Fellowship of Friends, Inc.は、精神の目覚めのためのスクールです。世界中のセンターで毎月無料の講座を開いています。ご案内:

電子メールをお送りください
・ (米国) 1-800-642-0212
(日本) 050-5539-9947 までお電話ください。
・最寄りのセンターまでご連絡ください


Fellowship of Friends, Inc.
(非営利宗教法人)
P.O. Box 100 · Oregon House, CA 95962
copyright © 2006 · 著作権所有

Fellowship of Friends, Inc. からの書面による承諾を得ずに、本ニュースレターのいかなる部分もコピー、再印刷、複製することはできません。

(このサイトで示されている画像は教育的な目的以外に使用されることはありません)


友達に転送する

編集者へ手紙を書く

登録をやめる